特別支援学級に

特別支援学級に

4年生から特別支援学級に転校!どうなる息子・・・軽度知的障害児の息子とダメオヤジの日常をリアルに紹介。

4〜6年生・特別支援学級

色々な複雑な思いを持ってるダメオヤジな私でしたが、とりあえず引っ越しも終わり、
四年生から支援学級に無事に通うようになりました。
小学校なら結構あると思いますが、息子の教室名は花の名前。(普通級は四年一組などだけど。)

 

「登校班で色々なこと聞かれるんじゃないかな」「普通級のクラスの子に何か言われるんじゃないかな」など、
心配性のA型ダメダメオヤジは色々なことを考えてしまいましたが、とりあえず大丈夫かな?
(かな?と言うのは、あまり息子は何か言われたとかは教えてくれないので。苦笑)

 

支援級に行っても、週に一回程度、普通級のクラスで給食を食べるのですが、
交友関係を深めるうえでもそれはありがたいですね。

 

息子の自信
息子は凄いと言う訳ではないですが、比較的足が速い方です。それは本人も自覚しており、
運動会の徒競争は楽しみにしてました。四年生の時は普通級の女児2人の計3人で走って一位。
(でも、女の子はちょっと太めの子だったので、私は「女の子に勝って喜んでるんじゃねー!」と。笑)

 

五年生の時は普通級の男児3人と計4人で競争。普通級の子の一人は同じ保育園の子で、お互い親から「1位なら1000円!笑」と言われてたためか、ギリギリまで競っておいしくも2位。
その時、始めて心から悔しがってる息子を見て、「成長したなぁ」としみじみ思いましたね。

六年生の時も普通級の男児3人と計4人で競争。そのうちの一人は前回息子に勝って1000円GETした子(笑)。今回も1位のご褒美はお互い同じらしい(爆)。息子はリベンジに燃え、休みの日にも意識して走ったりしてました。結果は最後の直線(残り10m程度)で、抜いてそのまま一位でゴール!!本人も喜んでましたが、私の母親が一番はしゃいでましたね。笑

 

唯一、本人も自信がある「足」を、今後も意識して伸ばして上げられればいいなぁと思ってます。

 

授業について
他の地域の支援級の勉強方法は分かりませんが、息子のクラスは教科書がありません。
毎日毎日プリント問題です。息子の学校の支援級は2つの部屋を使っており、小さい部屋で一年生3人が学び、
二年生から六年生が大部屋で学んでいるため、各学年の子(更にその子が出来るようなもの)によって違うので
プリント問題になってしまうのは仕方ないと思いますが、せめて一冊くらいほしいもんです。
(こまぁは元々普通級にいたので、教科書の存在は知ってますしね。)

 

また勉強内容については、親からも先生に色々とお願い出来るので、
「割り算が苦手なのでそこを中心に」など伝えれば、何気に割り算のプリントが多くなったりします。
また、宿題は4枚出して!と伝えれば、毎日4枚のプリントの宿題を出してくれます。笑

 

委員会について
小学校は五年生くらいから何かしらの委員会に入ったりしますよね。図書委員、体育委員、放送委員などね。
当時、支援級の子は「入らないのが当たり前」の流れがあったのですが、普通級とも交流がある息子としては、
「五年になったら何委員に入ろうかなぁ」とずっと言ってました。

 

そこで嫁が先生に頼んで息子にも委員会に入れるようにしてもらい、晴れて息子は「図書委員会」に入りました。
これは普段、お昼休みに図書室に行ってパソコンを使って本の貸し出しの管理をしますが、
単純作業ですので息子も前期と後期、良くがんばったようです。
(普通級の子は、お昼休みに遊びたくてサボってた子もいたようですが、息子はまじめにやってたようです)

 

六年生になると、人気の委員会でもある放送委員を希望し、「絶対放送委員!」と私に何度も言ってました。笑
息子としてはお昼休みにジャニーズの歌を流すのが夢だったみたいで、
家からCDを持って行って流してたみたいですね。
現在(2009年11月)、後期になってますが、前期に続きまして放送委員をやっています。

我が家独自の宿題など。笑

上履き洗い
嫁が息子が小学校に入学した時からさせてるのが「上履き洗い」です。
毎週金曜日に上履きを持って帰ってきたら、本人に洗わせてます。
これは一つに
「出来ることは自分でやる」
「指先までうまくコントロール出来ない息子に、洗わせることによって指先を意識させる」ためです。

 

支援学級に転校してもそれを続けさせるため、担任に話したところ「それは素晴らしい!」とのことで、
金曜日の宿題の一つとしてずっとやらせています。笑

 

洗濯物をしまう
これも上履き洗いと同じ考えで、一年生の時からやらせています。やらせ方は簡単。
乾いた洗濯物を息子に渡し、息子がそれをたたんで決められた場所にしまうだけです。

 

たたませることによって、より指を意識しますので、良い指の運動になります。
(現在はめちゃくちゃなたたみ方ですがねぇ。笑)

 

(2011.5.29追記)
現在も続けさせています。笑
だんだん賢くなってきた?息子は、「今週はそれほど汚れてないから洗わない!」などと、
拒否したりもしていますが、とりあえず続けさせていますね。(^^)
また、娘も同様に洗わせていませんよん。

普通級との友達関係

我が家から徒歩3分程度のところに小さな公園があるのですが、
そこが息子と同じ学年の子がメインで遊んでいる公園です。

 

四年生の頃、自分から「遊ぼう」と言えない息子は、その公園の前を行ったり来たりしながら、
友達から声を掛けられるのを待っていたようです。当時、皆は遊戯王のカードゲームに夢中で、
息子もそのカードがあれば遊んでくれると思い、ルールは分かっていませんでしたがお小遣いで買うようになり、
ダメオヤジの私もちょこちょこ買ってあげました。笑

それで何度目かの公園の前を行ったり来たりしてた時にようやく声を掛けてもらい、
それからは嬉しくて毎日のように公園に行ってました。

 

ただ、やはり色々な子がいます。息子のことを良く思っていない子がいるのも事実です。
六年生の夏休み初日、いつものように公園に行ってくると言った息子が10分くらいで戻ってきたので
、「どうした?友達いなかったのか?」と聞くと、「居たよ」と一言。

 

あきらかに様子がおかしいので問いただすと、
急に泣き出して「僕は何も言ってないのに、一人の子が、お前なんか来るな!」って言うんだと。。
それがあってからか夏休み期間中は誰とも遊ばない日々を過ごしてしまいました。

 

残酷な言い方ですが、これも私たちが望んでいた社会性を学ばせる一つです。
このように書くと酷い親だと思われるかもしれません。
でも、私もそれを聞いて悔しい思いでいっぱいでしたよ。
でもね、そんな出来事は支援級だからとかではなく、
普通学級の中でもあることなんですよね。
最初から支援級だったとしたら、普通級の子と
学校以外で遊ぶことをしなかったかもしれません。
そうすれば悔しい思いをしなかったかもしれません。
支援級は正直言ってオブラートに包まれたクラス。
なるべく子供達の嫌がることを排除された別世界なんです。

 

死ぬまでオブラートに包まれた生活を送ることが保証されてるのでしたら良いですが、
親である私たちは先に死ぬのが運命です。
じゃあ、その後、一人でこまぁがやっていけるのか?辛い体験をせずに大人になって、
もしそこで壁にぶつかったら一人で何とかできるのか?

 

息子には「自分がされてイヤなことは、絶対に友達にもするなよ」と伝えましたが、
たぶん忘れてしまってるでしょう。

 

でも、何かの時に「あの時・・・」と、思いだしてくれるかもしれません。
色々なことに望みを期待して伝えるのがダメオヤジの役割だと思っています。