普通級か・支援級か

普通級か・支援級か

軽度知的障害だから悩む進路。最初から支援級にするか、普通級で学ばせるべきか。

普通級にするか支援級にするか通級学級にするか。

記事をアップしていたつもりだったのに、「つもり」のままでした。
相変わらずダメオヤジでスミマセン。笑

 

軽度の障害があると分かり、とりあえず親が最初にぶつかる高い壁が「学校をどうするか?」って感じかな。
私を含め、たくさんのお父さんやお母さんがこの問題で悩んでしまいます。

 

このページをチェックしてるということは、まさに今どうしたもんか・・・と悩んでる人じゃないかな。

 

行政がちゃんと支援級と言う箱を用意してくれてるのに、なぜ私たち親は悩んでしまうのだろうか。
もちろん中には「障害とは認めたくない!」って気持ちから、支援級選択=障害と認める・・・となるから、
「絶対普通級に決まってるだろ!」って人もいると思います。

 

普通級に入れるメリットってなんだろう。
私の息子を含め、このサイトに訪れる親のほとんどは、お子さんが知的に問題のある子だと思う。
当然知的に問題があると言うことは、徐々に勉強も難しくなり、いつかついていけなくなることも
容易に想像することが出来ると思います。
それでも「普通級へ」って考えるのはどうしてだろう。

 

・たくさんの生徒の中に入り、社会性を身に付ける。
・周りの子からたくさんの刺激を受け、出来ることが増えるかもしれない。
・保育園時代のお友達がたくさんいるから、楽しく通える。

 

もちろん、他にもたくさんあると思うけど、ダメオヤジ的にはそんな感じかな。

 

でも、当然メリットがあればデメリットもあるのが世の常。

 

・イジメの対象になる。
・勉強が分からず、ストレスが溜まってしまう。
・教え方によっては理解出来るものでも、個別に指導するのは難しい場合もあり、教わるチャンスを失う。
・大人しい性格の子の場合、先生もそれほど目にかけなくなるから、お客さん扱いになる可能性がある。
・友達関係がうまくいかないと、登校拒否になる可能性もある。
・特別扱いされない可能性も当然高い。
・何かと親が呼び出される可能性も支援級より多いかも。
・子どもに合ったやり方をお願いしても対処してくれない可能性も高い。

 

他にもあると思うけど、こんな感じかなぁ。

 

じゃ、支援級のメリットってなんだろう。

 

当然だが、行政側としては個別に生徒にあった教え方で理解度を高めてくれるというのが
一番のウリだったりしますよね。
分からない、苦手な科目は克服できるように何度でも教えてくれたりね。
もちろん、補助の先生もついたりする。
だから常に目をかけてくれて安心。

 

他にもあると思うけど、こうやって書いてると、「やっぱ支援級の方が良いじゃん」ってなるよね。
でも、すんなり決められない人が多いのも事実。

 

じゃ、どこに引っ掛かるのかなと、ダメオヤジなりに考えてみた。

 

・自分の子供は軽度で理解力などもそこそこあっても、他の生徒の障害が重い子ばかりだと、
 友達からの良い刺激を受けることが少ない。
・児童数が少ないと社会性があまり身につかない。
・放課後、友達と外で遊ぶ機会はほとんどない。(学区を越えて通う児童も多かったりするので)
・教科書がない?(うちの地域はなし。プリント問題だけ。他の地域の情報は分からない。笑)
・途中に「やっぱ、普通級が良い!」と思っても、簡単には普通級に転籍できない。(と思う。)

 

あとはね、やっぱ親が受け入れてるかどうかってのが一番大きいかなって思う。
ま、これはある意味、当然だったりするよね。
「もしかしたら、やっぱのんびり屋さんで、学校で刺激を受けて皆に追い付くかも?」って思ってる人だって多いだろうしね。
お客さんタイプの子(静かな子)だったり、とりあえず友達関係が良好なら、そう学校から色々と言われる可能性はないでしょうが、ちょっと多動っぽかったり授業が中断しちゃうような行動を取ってしまうタイプの子の場合だと、親はそれなりに学校に足を運ぶことも多いでしょう。(担任にもよりますが)

 

 

他にも色々とあると思うけど、今日(これを書いている時点)はこんな感じかな。
もちろん、これは私の個人的な考えだから、異論だってあると思うけど、それは置いといてね。
(あくまでもこれが正しいってことじゃなく、私の勝手な考えだからさ。笑)

 

うちは他のページでも書いていますが、小学1〜3年生まで普通級。
その後は転校して支援級に転籍と言う形になりました。
(中学は最初から支援級)

 

ぶっちゃけ、勉強が分からなくても、友達関係が良好で「学校が好き!」って感じなら、
そのまま普通級でも良いんじゃないかなって考えでした。
ただ、やはり3年生からは更に勉強が苦手になってねぇ。
ちょうど娘も翌年小学校へ入学ってこともあったので、「引越し」を理由に支援級に転籍しました。

 

ま、ちょうど良いタイミングだったんだよね。
ただ、息子は勉強面ではSOSが出てたけど、そこそこ友達関係は良好だったの。
だから駆け引きが難しくてね。支援級の体験させるのにも一苦労だったよ。(どーしてだ、なんでだ!の質問にのらりくらりと・・・笑)

 

普通級を選択して・・・
私の知り合いのママさんも、何度も何度も学校に呼ばれて頭を下げてる人もいます。
心配で学校の授業をずっとクラスで観てる人もいます。
逆に学校からの要望で観てる人もいます。
入学時、行政や学校側の「支援級へ」を無視して強気の発言をして普通級に入れた親が、数年後、授業などについていけず、他にも色々と問題が起きてしまい、夫婦揃って土下座して泣いて支援級への転籍をお願いしたり。

 

 

支援級を選択して・・・
支援級に入れば子どもに合った授業をしてくれると信じてたのに、全然違うと・・・ガッカリしている人もいます。
障害の重い子に掛かりきりで、軽度のお子さんのことまで手が回ってないと感じてる人もいます。
登校班で「なぜ、支援級なんだ!」とか「頭、悪いのか」とか言われ、親子共に心に傷を負ってしまった人もいます。

 

とにかくどちらを選択しても色んなことが起きるでしょう。
このサイトをチェックしてる人の中には、管理人は障害があるからこそ普通級だ!って考えてる人もいるようだけど、ぶっちゃけそんなことはない。
そのあたりは柔軟に色んな可能性を考えて決めるべきだと思ってるよ。

 

 

最近、時期的に「普通級にするか、支援級にするか」を考えている方の訪問が非常に増えています。
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【目次】
第1話 普通学級にいついてしまったのぶちゃんから教えられたこと/第2話 みんないっしょがいいとあらためて思わされた直ちゃんとの6年間/第3話 和彦くんがしゃべった/第4話 理紗さんと仲間たち/第5話 いろいろな子たちとの出会いから